母乳で育てたい

母乳で育てたい!

 

元気な赤ちゃんに育てるには「母乳で育てたい!」と思と望む人が多いと思い

 

ますので、「母乳育児」を成功させる方法をお伝えしたいと思います。

 

 《母乳が良い点》

 

(1)  病気にかかりにくい。

 

母乳には、免疫物質が多く含まれています。

 

(2)  栄養のバランスが良く、消化に良い。

 

母乳のたんぱく質は粉ミルクに比べて半消化状態なので腸にやさしいのです。

 

(ただし、消化しやすいことは、逆に腹持ちが悪く2〜3時間ですぐに空腹になりやすく、母乳不足と判断することがありますので理解しておきましょう。)

 

(3)  腸内で正常細菌を増殖させる。

 

母乳の場合の腸内で繁殖する正常細菌は「ビフィズス菌と乳酸」です。

 

人工乳の場合では大腸菌(成人と同じ細菌)で、感染症を引き起こしやすい場合があります。

 

(ただし、最近の人工乳は、乳酸菌やビフィズス菌が増殖しやすいように改良されているようです。)

 

(4)  母体の回復を早める。

 

乳首を吸われる」ことにより、オキシトシンというホルモンが分泌され、子宮の収縮を促進させ子宮の回復が早くなります。

 

(5)  アレルギーを起こしにくい

 

母乳の乳たんぱく質は、人から作られているの「人と同種たんぱく質」なのでアレルギーを起こしにくいですが、人工乳は、牛の乳から作られため「異種たんぱく質」のためアレルギー反応を起こしやすいです。

 

(6)  子の情緒を安定させる。

 

赤ちゃんは、乳を吸うことによる「鎮静反応」や授乳中はスキンシップが保たれ、親子がふれあいの時間となり、情緒安定をもたらせます。

 

(7)  乳がんになりにくい。

 

母乳育児をした女性の方が、乳がんの発生率、再発、死亡率が低かった報告があります。

 

(8)  母親の情緒を安定させる。

 

乳首を吸われことにより、オキシトシンホルモンが分泌されますが、オキシトシンは、脳(前頭葉機能を改善したり)気分を安定させ、子どもの泣き声による睡眠中断にも耐えられる脳をつくります。

 

(人口栄養だと、睡眠不足感がありイライラしやすい。)

 

(9)  IQが高くなる。

 

母乳を与えられた期間が長い程、成人後の知能指数が高い(平均差3.76)という研究が英医学誌「ランセット・グローバル・ヘルス」に発表されました。

 

(10)                    母親のダイエットになる。

 

母親から、1日に体重3kgの赤ちゃんは300kcal、また3ヶ月の赤ちゃんは600kcal分の母乳を飲みますので、母親のダイエットにつながります。

 

 

 

 

 

 《母乳育児を成功させる5つのポイント》

 

(1)「私の赤ちゃんを母乳育てよう」という決心をする。

 

   母乳は産後、直ぐに赤ちゃんが満足するだけの量が出てくるも           もではないということを理解しておきましょう。

 

   産後、直に母乳が出なくても赤ちゃんは大丈夫ですので、直に母乳が出てなくても、自信を失わないようにしましょう。そのためにも、事前に先輩のママたちの話を聞いたり、またよい情報や本を読んでおきましょう。

 

 

 

(2)「リラックスして、授乳間隔などを気にしない。赤ちゃんが必要な母乳を吸い出してくれる!」

 

   赤ちゃんも母親も授乳に慣れていなないので、最初のころは時間がかかったり、赤ちゃんも必要な量が1回では飲めないないので、授乳後1時間くらいに赤ちゃんが泣く時もありますが、直に「ミルク」を足さずに「授乳回数を増やして」みましょう。

 

  (ミルクの量を増やした分、母親の乳首の刺激回数が減ることにより、乳頭から脳へ母乳を出す指令が減り、増々母乳が出にくくなります。)

 

   母乳育児が安定するまでには、生後1ヶ月くらいはかかることを母知っておくと気楽に、母乳育児を楽しめると思います。

 

 

 

(3)「トラブルを予防・解決するための知識」

 

   健診で「母乳不足」と言われたり、乳腺炎(乳腺がつまって熱が出たりしたとき)など、おっぱいだけの育児をあきらめてしまないですむように、お産をしたところの助産師や地域の助産師を検索して「電話相談や訪問による指導」も受けれますので調べておきましょう。

 

 

 

*  私も助産師なので、電話・訪問指導も行います。

 

 

 

(4)「周囲の理解と励まし」

 

  * 妊娠中から、家族の人たちに自分の考えや希望を伝えておくこと。

 

   (母乳育児を成功させるは、生後1ヶ月間は授乳に時間がかかり、赤ちゃんの世    話に専念できるように、家事を手伝ってもらえることを説明しておくといいです。)

 

*  祖母たちの世代は、「赤ちゃんコンクール」などがあり、赤ちゃんは体が大きい程、良いと思っている人がいますので、母乳の後、「赤ちゃんの泣き声」を聞くと「母乳不足のようだから、ミルクを足したら」と姑や母親から進められることが、よくありますので祖母の方や家族の理解と励ましが大切になります。

 

(5)母親としての自立

 

  *ほかからの多くの育児情報や助言を参考にしながら、それにまどわされこと。

 

それには、赤ちゃんとの生活の中で、母子の個性を尊重し、赤ちゃんの要求のつど本能的に応じるのが、楽しい育児の秘訣です。

 

*母乳育児は、母親自身の食べたものが血となり母乳に変化して、それを子どもに    与える喜びと、その母乳が子どもの「血・肉・骨」となり、母親の体をもって子どもを育てる実感は女性として至福の時であり、母子共に幸せな時間を味わっていただけたらと思います。